製品概要 ( SpaceClaim の狙い )
SpaceClaim の ビジョン と 位置付け
SpaceClaim は、“機械系設計製造プロセスでの、より広範囲な 3D利用の促進” というビジョンとともに、 “革新的な 3Dダイレクトモデラー” と位置づけております。すこし具体的に言いますと、下記のようになります。
- 機械系設計製造に関わる設計者および各分野のエンジニアが世界で約 500万人いると想定しています。 そのうち 1/5 の設計者は日々 3DCADを使用していますが、残り 4/5 のエンジニア( コンセプトデザイン、解析、製造技術、 生産技術、サプライヤ等 )は 3D化をあまり生かせていないと考えています。
- 理由として、毎日ではないが時々 3Dで仕事をしたいというこれらエンジニアにとっては、 従来の 3DCADは使うのが難しいこと、また、他の人が作成した 3DCADモデルを変更することは現実的には難しいことが挙げられます。
- 例えば、製品設計の最上流で行うコンセプトデザインでは、アイデアを形にして関係者レビューと変更を繰り返します。 この変更内容は事前に予測できるものではなく、アーキテクチャーの大幅変更を短時間に行うといったことも発生します。 従来の 3DCADシステムでは、このような目的に使うことは困難でした。
- 別の例では、解析者が部品のボス位置を少し移動したり、一部厚みを変更したい場合に、設計者と同じ 3DCADを使ったとしても簡単には行えませんでした。 なぜなら、操作が難しいことと、モデルを作成した手順を理解する必要があるからです。 また、生産技術者が、設計チームの 3DCADデータを参照しながら治工具や生産設備設計を早期に始めたくても、製造・生産部門での 3DCAD使用を促進できていない状況においては簡単ではありません。 “補強リブをちょっとだけ移動したい” といった場合にも、相当の工数がかかります。
- 加えて、サプライヤとの関係はグローバルに常に変化しており、マルチ CAD環境(複数種類の 3DCADを使用している環境)は当たり前のものになっています。 CADの種類が業務内容、部門、サプライヤ間で異なっているため、設計プロセスをやっかいなものにしており、結果的に市場への製品投入時期が遅れるひとつの要因となっています。
- 従って、スピード感を持ちながら市場の変化に対応するためには、種々のツール( CAD, CAM, CAE, PDM, PLM ) をいかに連携させて情報としてつないでいくかということが、 より重要になってきています。
- また、サプライヤや外注先では、取引先の CADに合わせて種々の CADを持たなければならないという苦労があります。 その一方で、データ受け取り後は 2Dで作業しているという現実も多々あります。
- SpaceClaim はこのマルチ CAD環境に対する強化策としてのソリューションを提供します。 このソリューションで求められることは、3DCAD( いわゆるヒストリー型かノンヒストリー型かに関わらず )に求められるものとは異なるものです。
- SpaceClaim は、設計者はもちろんのこと、より多くのエンジニアの方々にとっても 3Dで業務を行えるようなソリューションを提供していきます。 上に述べたように、今までの設計ツールではカバーできていなかった空白領域に対して強く意識しながら開発を進めています。 また、3DCADを使いこなして来たユーザーに於いても、このソリューションへのニーズが明確になってきました。
主要仕様の概念
- 現仕様は、SpaceClaim 幹部の 20年間におよぶ 3DCAD開発経験をベースに、ユーザーの現況と今後を見据え、 エンジニアは何を考えながら業務を進めているかを改めて研究したうえで、テクノロジートレンド、グローバルな変化を想定しつつ到達したものです。 部品、アセンブリ、図面の統合シームレス環境となっています。
- エンジニアの必要な時に、すぐに直感的に使える GUI を発明しました。 メニューやツリーと対話するのではなく、3D形状そのものと対話するための、インテリジェントな機能を埋め込んでいます。
- 3Dモデリングが大変素早くできます。コマンドメニューと格闘するのではなく、3D形状そのものと直接会話しながら直感的に行えます。 また、いつでも任意の部分への 3D寸法定義ができ、それを設計意図として保存・再利用できます。 さらに、2D図面イメージでの 3Dモデリングができますので、3DCADに壁を感じている方々や、たまにしか 3Dを必要としない方々にとっても、全く新しい且つ現実的な 3D機能を提供します。
- 他の 3DCADで作成されたモデルをボディ(フィーチャー表現ではない)としてインポートできます。 主要 CADフォーマットのインポートに対応しています( Pro/E, CATIA, UG, Inventor, SolidWorks, Parasolid, ACIS, IGES, STEP, VDA )。
- インポート後、形状変更追加を行えます。 設計部門で作成されたモデルに対して、各部門や関連会社で形状変更・追加( 即ち設計変更・追加 )が必要な場合、その CADの知識が無くてもエンジニア自身が SpaceClaim で実施できます。
- 部品はひとつのボディであり、元の CADで存在していたフィーチャー、拘束条件、パラメーターを意識する必要はありません。 にもかかわらず、例えばフィレット形状を選択すれば、自動的にフィレットとしての半径値が認識され、変更可能となります。また、“出っ張り形状” という単位での選択も可能です(これは単なる一例です)。
- 選択した状態をそのモデルに記憶させることができますので、設計中に繰り返し発生する類似選択の効率が格段に高まります。
- コラボレーションに必要な新しいアイデアを提供します(変更前後寸法、等)。
- SpaceClaim のファイルフォーマットは XMLベースであり、オープンです。 一般的には “CADデータはユーザーの物” と言われていますが、現実は特定 CADがなければ価値を生かすことができませんでした。 一方、SpaceClaim ファイルフォーマットの幾何形状部分は ACISフォーマットのため、SpaceClaim がなくても、それが読める環境さえあれば使用できます。 この点でも、従来とは違った次元での、本当のオープン性を提供しています。
パートナー戦略
- CADニュートラルとしてのもう一つの大きな役割は、関連アプリケーションとの SpaceClaim モデラー技術の供用があります。 パートナー製品としては ANSYS, Rhino, xPLM, CFdesign, ALGOR 等があります。今後もパートナー製品を増やして行きます。
